台湾留学の奨学金で1年目の学費・雑費が無料に!給付型のリアルと申請の流れ
台湾留学の準備に、わが家は約360万円かかりました。「やっぱり留学ってお金がかかる…」と思いますよね。でも実は、娘の1年目の学費は実質18,122円でした。種明かしは、返さなくていい「給付型奨学金」。今日は、実際にいただいたわが家の体験を、申請の流れから継続条件まで正直に書きます。
台湾の奨学金は「給付型」が主流。返さなくていいんです
日本で「奨学金」と聞くと、卒業後にコツコツ返していく「貸与型」を思い浮かべる方が多いと思います。私もそうでした。
でも台湾の大学の奨学金は、返さなくていい「給付型」が主流なんです。
大学ごとに独自の給付型奨学金があって、条件を満たして申請すれば、学費が免除されたり、お金が支給されたりします。「留学生からぜひ来てほしい」という台湾の大学側の姿勢が、制度にあらわれているなあと感じます。
もちろん、誰でももらえるわけではありません。ここからは、わが家が実際にたどった道のりをお話しします。
台湾政府の奨学金は断念しました
実は最初、台湾政府の奨学金にも挑戦しようとしていました。渡航前に準備を始めてみたんです。
でも、申請できる条件が色々と厳しくて…。調べれば調べるほど「これはうちには難しい」となり、政府の奨学金は申請せずに断念しました。
「政府の奨学金がダメなら、もう無理かな」と思いそうになりますが、大丈夫。大学独自の奨学金という道があります。娘の花がいただいたのは、こちらでした。
※政府・大学とも制度は変わる可能性があるので、最新の条件は必ず公式サイトで確認してくださいね。
カギはTOCFL。入学はA2でOK、でも奨学金はB1から
花が進学した大学の給付型奨学金には、はっきりした条件がありました。それがTOCFL(華語文能力測驗・台湾公式の中国語検定)のレベルです。
- 台湾留学(入学)の最低条件:A2合格
- 給付型奨学金の申請条件:B1合格
つまり、入学だけならA2で足りるけれど、奨学金がほしいならもうひとつ上のB1が必要、ということ。この差は大きいです。
花は高校と両立しながら中国語を勉強して、B1をクリアしていました。そして申請した結果——1年間の学費・雑費が無料になる奨学金をいただけたんです。
「B1って難しいの?」と思われそうですが、花も最初から取れたわけではなく、予備校で約2年半かけてコツコツ積み上げた結果でした。TOCFLの受験記録は別の記事で書いているので、これから目指す方は参考にしてください。
申請の流れ。実はエージェントが代行してくれました
「奨学金の申請って、書類が大変なんじゃ…」と身構えますよね。わが家の場合、拍子抜けするほどあっさりでした。
流れはこうです。
- 花がエージェントの代表と面談して、志望校を決める
- 出願・奨学金の申請はエージェントが代行
- 6〜7月頃、合格通知書が郵便で到着
- その通知書に「学費・雑費無料」の文言が記載されていた
合格通知書を開いたら、合格と一緒に「学費・雑費無料」まで書いてある。あの瞬間は嬉しかったなあ。
ちなみに面談はオンラインで、本当は「質問はぜんぶ花が自分でする」決まりでした。なのに私がつい横からでしゃばって質問してしまい、代表に「お母さんが大学にいくんじゃないんだからね!!」と怒られたことも…。はい、前のめりになりすぎていました。反省しています(笑)。
実際の金額を公開。1年間の学費45万円が、実質18,122円に
ここが一番気になるところだと思うので、実際の数字を公開します。
注意点がひとつ。「無料」といっても、学費は一度自分で支払って、あとから奨学金として支給される方式でした。だから手元のお金は先に必要です。
| 項目 | 支払い | 奨学金支給 | 実質負担 |
|---|---|---|---|
| 学費 前期 | 222,319円 | 210,612円 | — |
| 学費 後期 | 230,470円 | 224,055円 | — |
| 学費 合計 | 452,789円 | 434,667円 | 18,122円 |
1年間の学費・雑費 約45万円のうち、実質負担は18,122円だけ。逆に言うと、もし奨学金がなかったら、この約45万円がまるまる毎年かかっていたということです。それを思うと、TOCFLをB1まで頑張った花に感謝しかありません。
寮費と食費は対象外です
「じゃあ生活費もタダなの?」と思われそうですが、そこは正直に書きます。対象外です。
寮費は自分で払いました。
| 寮費 | 金額 |
|---|---|
| 前期 | 49,350円 |
| 後期 | 52,500円 |
| 冬休み追加分 | 27,401円 |
食事も実費です。台湾は外食文化の国なので、3食とも外で食べるのが普通。大学の中でも3食食べられて、値段は安いです。もっとも花は「朝からご飯を食べに行くのは面倒くさい」と、コンビニのおにぎりやヨーグルト、バナナを買い置きして済ませています。そのあたり、日本の大学生とあまり変わりません(笑)。
2年目からは成績勝負。「もらって終わり」ではありません
給付型奨学金のリアルとして、ここも正直に書いておきます。2年目以降は、1年次の成績次第なんです。
学校により仕組みや金額は様々だと思いますが、花の大学の場合、こんな仕組みでした。
- クラスの上位15%に入る → 約175,000円の奨学金
- 上位30%以内 → 約10万円の奨学金
- 上位30〜50% → 約4万円の奨学金
しかも自動的にもらえるのではなく、成績が該当したら「申請の資格」が与えられて、自分で申請する方式。1年目はエージェントが代行してくれましたが、2年目からは自分の成績と自分の手続きで勝ち取っていくことになります。
さらに、条件は成績だけではありません。娘に聞いて私も初めて知ったのですが、申請には「前の学期に10時間以上の国際活動に参加した」という証明書が必要なんだそうです。
「国際活動って何?」と思いますよね。花が参加していたのは、中国語で映画を観て感想を書く活動や、外部から何かを成し遂げた人が来て中国語で講演するのを聴く会など。ほかにボランティアなどもあるそうです。
もうひとつの道が、学校の紹介Vlog(1分以上の動画)をテーマに沿って作ること。今回のテーマは「日本から家族や友人が遊びに来たら、大学のどこに連れて行きたい?」。普段の大学生活で一番好きな場所を紹介する動画だそうです。楽しそう…と思いきや、これも立派な申請条件。この証明書がないと、次の学期の奨学金は申請すらできません。
花もこの仕組みの中で、今も奨学金を継続できています。中国語で授業を受けて、現地の学生と成績で競う。親が手伝えることは何もなくて、ただ「頑張ってるんだなあ」と遠くから見守るばかりです。

まとめ:奨学金は「台湾留学の費用」を変える大きな柱
わが家の給付型奨学金のリアルをまとめます。
- ✅ 台湾の大学の奨学金は返さなくていい給付型が主流
- ✅ 台湾政府の奨学金は条件が厳しく、わが家は断念。大学独自の奨学金という道がある
- ✅ 入学の最低条件はTOCFL A2、でも奨学金申請はB1。ここを目指す価値は大きい
- ✅ 申請はエージェントが代行。合格通知書(6〜7月着)に「学費・雑費無料」の文言が
- ✅ 1年間の学費452,789円が、奨学金支給434,667円で実質18,122円に
- ✅ ただし一度支払ってから支給される方式。寮費(年間約13万円)・食費は対象外
- ✅ 2年目以降は1年次の成績次第。上位15%で約175,000円が給付型奨学金の最高額、自分で申請する方式
「準備に360万円」という数字だけ見ると尻込みしてしまいますが、入学後は奨学金がこんなに助けてくれました。準備費用の全体像は費用総額まとめの記事で、毎月の仕送りのやり方は仕送り方法の記事で書いています。あわせて読んでいただけたら、台湾留学のお金の全体像がつかめると思います。
制度の詳細は大学ごとに違い、変更もあります。最新情報は必ず各大学・公式サイトで確認してくださいね。
